介護施設向けの給食をはじめて、3年ほどになりました。
その中でお客様からの声をどんどん商品に反映させていき、今では多くのお客様に安定したご好評を頂くようになりました。
とはいえ、やはり料理内容についての指摘がゼロになる事はありません。
濃い、薄い、少ない、多い。
こういったものは個人の感覚になるので、万人が美味しいと思えるものを作るのは不可能です。
同じ内容の料理でも、ある施設は濃かったと言い、ある施設はちょっと薄かったと回答。
その事を思案していると、私が小学生の頃の給食を思い出しました。
みんなが大好きなカレーやスパゲティは争うようにおかわりをして沢山食べていました。
逆に、酢の物など、苦手なものは先生に『好き嫌いせず、残さず食べなさい』と言われていたものでした。
個人的にはアルミホイルに包まれた鯖の味噌煮が大好きでした(笑)
来月一日からは、当社としては初めてとなる特養との取引が始まります。
当社は今まで食物アレルギーの対応はしておりましたが、好き嫌いの対応はしておりませんでした。
しかし、今回は先方から好き嫌いの対応の要望があり、チャレンジをしています。
調理責任者と管理栄養士と、対応法に頭を悩ませながら打ち合わせをしました。
『どこまで当社で対応すべきか?』
『どうしたらミスが起こらず対応できるか?』
『製造、配送への伝達はどうするか?』
『採算は合うか?』
作り手からしたら、細かい対応をすると非効率になる。
しかし、お客様のニーズはそこにある。
効率と非効率のバランスを考えていると、去年見学させて頂いた大阪の医療法人セントラルキッチン『ベルキッチン』を思い出しました。
チルド状態で配膳をし、サテライトの施設で再加熱カートにて再加熱。
病院という事もあると思いますが、細かい対応までできる限りされておられました。
当社もいい方向へ向かえるよう、チャレンジを続けていきたいと思います!
2014.06.28